幼児保育学科/専攻科

Department of Early Childhood Education

幼児保育キャリア演習 テアトロ☆SEIBI

星美伝統の学び
企画から上演まで完全オリジナルの脚本で作り上げる子ども劇

子どもが笑顔になれることは何かを真剣に考える

星美学園短期大学幼児保育学科では、卒業必修「幼児保育キャリア演習」の一端として「テアトロ☆SEIBI」という子ども劇を星美祭で近隣の子どもたちに披露しています。保育で大切な「子どもが喜ぶこと」を子どもの側になって真剣に考えることで、子どもを理解する心をより磨き上げることができます。

チームワークの難しさと大切さを再確認する

制作から発表までを学生自身の手で行いますので、すべてがスムーズに進行するわけではありません。意見の衝突を繰り返しながら、全員が同じ目標に向かって走り続けます。この発表までのプロセスこそが、チームワークの難しさと大切さを再確認することができ、就職後に活きる授業になっています。

保育現場で必要な行事の運営が学べる

幼稚園、保育所では日常の保育の他に、毎月、行事があります。テアトロ☆SEIBIを経験することで、保育者に必要な表現する能力、コミュニケーション能力、行事を企画・運営する能力が身に付きます。

  • ① バックステージ・ツアー

    舞台の仕組みを学ぶバックステージ・ツアー。大講義室が本格的な舞台に変身!!

  • ② 脚本作り

    二木秀幸先生と実行委員、脚本係の打ち合わせ

  • ③ 舞台稽古

    劇中のダンスを舞台で練習!

  • ④ 音響・照明

    場面に合わせてBGMやライトで盛り上げます。

  • ⑤ 本番・舞台転換

    息を合わせて舞台転換!!

  • ⑥ 本番直後

    次の公演に向けて先生からアドバイスをいただきます。

S.C.さん
幼児保育学科 2年
埼玉県/鴻巣女子高等学校出身

めざす免許状・資格

私たちの学年は先輩方と比べて人数が少なかったため、脚本の内容や役割分担について困難も多くありましたが、「私たちにしかできないテアトロ☆S E I B Iを」という気持ちで仲間と協力しながら一つひとつ乗り越え、とても思い出に残るテアトロを作り上げることができました。私は元々、人前に立って話すような性格ではないのですが、「テアトロ☆SEIBI」の実行委員を決める際は自ら挙手したり、さらには「おばあさん役」に立候補したりと普段の自分とは違う自分を発見するため、積極的にチャレンジしました。卒業後、保育者として社会に出ていくため、「学生のうちに”責任感”を養いたい。自ら行動を起こせる人間になりたい。」と考えたからです。やり切った今は、以前の自分と比べて自信がついたように感じます。

H.A.さん
幼児保育学科 2年
埼玉県/鴻巣女子高等学校出身

めざす免許状・資格

1年生の時から活動がスタートするテアトロ☆S E I B I。最初はクラス全体がグループごとに分かれていて、一つにまとめることができるのかどうかとても心配でした。活動が進んでいくにしたがって、運営側からの発信をみんながしっかり理解してくれたおかげで、「作品」の完成という1つの目標に向かって学年全体がまとまり始め、空気感が一つになっていくのを感じました。私は自分に自信がなく、臆病な部分もありましたが、実行委員としてみんなの前に立ってまとめていくことで、徐々に自分の発言に自信をもてるようになったと感じています。この経験を生かして、自分から発信する際に思いやりをもち、相手を笑顔にできる保育者になりたいと思います。

I.M.さん
幼児保育学科 2年
埼玉県/東京成徳大学深谷高等学校出身

めざす免許状・資格

私は、チームを引っ張っていくという役割を、このテアトロ☆SEIBIで初めて体験しました。舞台監督として毎回のタイムテーブルを演出係と話し合い、全体の進捗状況を把握しながら進めていくことは、とても難しいことでした。初めのうちは、私が上手く管理できず、本番が近づくにつれてそのしわ寄せがきた部分もありましたが、そんな私にみんながついてきてくれたことで、最高の舞台を完成させることができて本当によかったです。意見がぶつかりあうことは何度もありましたが、そこには「よい作品を作りたい」という一人ひとりの強い思いがあるのだと知ることができました。舞台監督として、みんなの思いや考え方を受け止めつつ、物事を進行していくための思考力が身についたのではないかと思います。

打越 みゆき先生

創立者ドン・ボスコが大切にしていた演劇教育。テアトロ☆SEIBIは1年次の後期から1年間かけて学年全員で作り上げる子ども劇で、出演だけでなく脚本・作曲・演奏・舞台美術などすべてを自分たちで手掛けます。「一生の思い出」というほどの体験は、真剣に向き合い、工夫を重ねて、いくつもの困難を仲間とともに乗り越えてきたからこそ。将来保育者として現場に出たときに、劇の指導や行事運営にこのテアトロ☆SEIBIの経験が活きてきます。